16話.不動産のゴリラ課長
ぼくは20代の男性です。
私は新卒で不動産会社に入社しました。
なりたくてなったわけではありません。
不動産会社からしか内定をもらえなかったのです。
入社して1ヵ月以内ののうちになんとか契約をとることができ、一応は周りに認められましたが、その後は続きませんでした。
顧客の新規開拓もゼロ
賃貸住宅の各戸別訪問もゼロ…。
営業成績の不振は上司に詰められる、ひどい場合は朝礼での吊るし上げられます。
私の周りの人間は何とか契約をとっていたので、契約がとれていない私だけが悪目立ちしていました。
案の定、朝礼で全員の前で怒られるということになりました。
一日だけではありません。
契約がとれるまで毎日です。
マッチョでガタイのいいゴリラ課長(32歳独身)の怒鳴り声が毎朝ひびきます。
不穏な空気はまわりにも波及し、全体の雰囲気も悪くなります。
最初の方はとても辛いのですが、人間というのは不思議なもので、怒鳴られることや周りの人間に白い目で見られることにだんだん慣れてくるのです。
2週間ぐらい経った頃には申し訳なそうな顔をして、感情をつかさどるスイッチを一旦OFFにすることにより何とも思わなくなりました。
ある日の朝礼でゴリラ課長は言いました。
ゴリラ課長「最近のお前には何を言っても響かんな」
僕(ヤベェ…バレてる…)
ゴリラ課長「言っても分からない人間には身体の苦痛に訴えるしかないよなぁ?」
すなわち体罰です。
普段からスリッパで頭を叩かれることはありました。
しかし、ゴリラ課長がこのようなことを言うということは
さらにひどいことをされるということを意味します。
ゴリラ課長
「腕立て伏せの姿勢をとれ!」
訳もわからず腕立て伏せの格好になります。
ゴリラ課長
「腕立て伏せ50回!ちゃんと腕が曲がってない場合はノーカウントだからな‼︎」
てっきりグーで顔を殴られると思っていたので、「そんなので良いの?優しい」と感じてしまいました。
しかし、腕立て伏せの体罰は思っていた以上に地獄でした。
自分ではしっかり腕立て伏せをしているつもりでも、周りの人間が面白がって「腕がしっかり曲がっていない!ノーカウント‼︎」と言うのです。
結局100回以上やらされました。
体罰のバリエーションは豊富で腹筋の日もあれば、スクワットの日もありました。
後に聞いた話によると、過去に営業不振の営業マンがゴリラ課長に殴られたことにより訴訟にまで発展したことがあったようです。
その事件により各支店に「体罰は傷や痣ができない形式を行うように」という通達がなされたそうです。
体罰を容認していること自体おかしいのですが…。
筋トレ体罰は契約がとれるまで続き、その頃には私の身体は良い感じに仕上がっていました。
ちなみに他の営業マンが筋トレ体罰をやらせていた時、私は面白がって「腕がしっかり曲がっていない!ノーカウント‼︎」と大声で叫んでいました。
立場が変われば何とやらです。
ぼくはゴリラ課長によって人間を変えられました。。。
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もし、あなたが苦しんでいるならすぐに転職しましょう!
あなたは病気になるかもです。

ぼくは上司のパワハラによって「重度のうつ病」と診断されました。
ひどいときは、夜にナイフをみないと寝れませんでした。
「このナイフでいつでも死ねる…」
「…だから明日も1日がんばろう」
そうして、薬とお酒を飲んで寝ました。
社会復帰に1年以上かかりました。
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